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体外受精について解説しています

体外受精

不妊症の治療のひとつで、精子と卵子を体の外にとりだし、試験管の中で人工的に受精させて子宮にもどす方法です。体外受精は、性交による女性の体内での受精ではなく、精子と卵子を採取して、培養液中で人為的に受精させることを差します。この受精卵を女性の体内に移植することで妊娠することができます。

費用は約20万〜80万円と高額で通常、卵管閉塞などの器質的原因や人工授精をしたが、妊娠に至らなかった場合に用いられます。通常は精子を自然受精させるが、精子側の受精障害がある場合には顕微授精を行います。

体外受精は、こう書くと簡単そうですが、実際は精子や卵子の採取が難しいケースなども少なくないため、これによって必ず妊娠できるというわけではありません。体外受精は、よく「人工受精」と混同されがちですが、「人工受精」の方は精子を人為的に子宮腔内に注入するもので、体内で受精させるという点で、体外受精による妊娠との違いがあります。

体外受精のプロセス

体外受精による妊娠は、大まかに言うと、以下のような手順で行われます。体外受精の方法は、まず排卵誘発剤で多数の卵子の成熟を促進させ、成熟した卵子をとりだし、特別な培養液の中に入れます。とくに元気のいい精子を卵子のはいっている培養液にうつして、10〜16時間ほどそのままにしておきその後卵子と精子を合わせます。

受精がおこなわれたかどうかを確認し、さらに24時間培養をつづける。正常に発育していたら、子宮にもどします。その後、プロゲステロンというホルモン剤を毎日与えるようにします。体外受精による妊娠の成功率(1回の体外受精卵で出産できる確率)は、通常15%〜20%、成功率が特に高い施設でも40〜50%ほどだと言われています。

体外受精をしたからといって、1回で妊娠が成功するとは限らないということが、この数字からもわかります。よって、体外受精による妊娠が失敗した場合は、医師と相談しながら次の方法を考えることになります。

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