教えて!妊娠・出産・育児の疑問 妊娠の初期症状〜出産・子育てまで

不妊治療や不妊検査について解説しています

不妊治療について

妊娠を待ち望んでいる人は多いですが、妊娠したいのに思うようにできない人が多いのもまた事実です。こうした状態を打破するために、不妊治療を考える人たちも多いと思います。不妊治療を受ける際に必要なのは、まずは不妊および不妊治療に対する正しい認識です。妊娠したいのに出来ない場合、必ずしも女性側にだけ問題があるわけではなく、男性側に問題があることも少なくありません。

妊娠できない原因が病気によるものではなく、体質的・年齢的なものであるというケースも多いのです。また、不妊治療を受ければ必ず妊娠できるというものでもありません。不妊治療の際は、以上のことを考慮して不妊治療を受るようにして下さい。

不妊治療薬

不妊治療の進歩は、妊娠したくてもできない夫婦にとって常に大きな関心事でした。不妊治療を受けたからといって、必ずしも妊娠が成立するというものではなかったからです。不妊治療薬として最近注目されているのが「セトロタイド」。このセトロタイドの効能としては、「調節卵巣刺激下における早発排卵防止」というものです。

これはわかりやすく説明するとセトロタイドは脳のホルモン分泌をコントロールする部分に直接作用して、排卵に関係するホルモンを抑える作用を抑制します。これによって、排卵をコントロールするのです。不妊治療の一つに体外受精があるわけですが、その際、卵胞の発育を促進して受精可能な複数の成熟卵子を得るための卵巣刺激が行われます。

しかし、この過程で黄体形成ホルモンの急激な上昇が起こると、卵が成熟しなかったり、採卵前に排卵(早発排卵)されてしまうことがあります。これでは体外受精は失敗してしまいますが、セトロタイドはこれを防止するのです。排卵誘発でうまくコントロールできなかった人にとってはうれしい知らせではないでしょうか。不妊治療にあたる医師たちの間では、この不妊治療薬は、不妊治療における新たな選択肢として期待されています現在のところセトロタイドは保険適用ではないので自費負担になります。

不妊検査

不妊検査とは、その名前のとおり、妊娠できない原因を検査によって突き止めることです。不妊症の定義は「妊娠を希望する健康な男女が、2年以上正常な性生活を行っても妊娠しない状態」です。ですから、その夫婦が妊娠を望んでおらず、かつ健康であれば、不妊症とは言いませんし、不妊検査や治療も必要ありません。

しかし、妊娠したいのに妊娠できない場合は、不妊検査を受けることになります。妊娠が成立しない原因は、必ずしも女性側にのみあるわけではありません。その割合は一般的に、女性側に問題があるケースが1/3、男性側が1/3、両者に問題があるケースが1/3と言われています。よって、男女のどちらか、もしくは双方が、明らかに不妊に至るような病気にかかっている場合を除いては、不妊検査は男女双方が受けることになります。

不妊の原因と考えられるものは、女性では、卵巣・黄体の機能障害 、ホルモン障害、無月経 、生殖器官の狭窄男性ではY染色体上の異常、生殖器官の発育不全、甲状腺の異常、前立腺の異常 などがあげられます。不妊の診断については、一般の健康調査に加え、血液分析によるホルモン量の調査、精液の調査などが行われます。

男性不妊のうち、貧精子症・無精子症・精子の運動性不足などは精液の検査によって診断が可能です。またY遺伝子上の問題も不妊に関与していることから、PCR法による診断が試みらます。女性不妊については、甲状腺刺激ホルモン量・女性ホルモン量の分析・女性生殖器の診断などが行われます。

不妊検査の内容

妊娠できない理由は幾通りもあるため、不妊検査もいくつかの種類を受けることになります。 不妊検査の主なものは以下のとおりです。尿中LH検査、ホルモン検査、子宮内膜組織検査、子宮卵管造影、超音波による卵胞径の計測、黄体ホルモンの血液検査、精液検査、抗精子抗体検査、性交後試験などがあります。不妊は女性側に原因があるケースが多いと思われがちですが、実際は男性側に問題があるケースも決して少なくないので、不妊検査は夫婦揃って受けるものであると認識しましょう。

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