教えて!妊娠・出産・育児の疑問 妊娠の初期症状〜出産・子育てまで

幼稚園と保育園について説明しています

幼稚園・保育園

保育園と幼稚園は小学校入学前の子どもが通う施設ですが、保育園は児童福祉施設のため、ゼロ歳から入所でき、年齢によって保育士の数が決められているのに対し、幼稚園は学校教育法に則って満三歳からの入園が許可されている教育施設です。

幼稚園は文部科学省が管轄し学校教育法に規定される教育施設であり、幼稚園教諭は教育職員免許法に基づき、都道府県教育委員会の免許を受ます。教育・保育内容は幼稚園教育要領で定められていて、学校教育法が根拠となります。また、保育時間は4時間が標準ですが、私立幼稚園では少子化対策として預かり保育が実施さ、保育園と変らない長時間保育を実施する園が増えています。

保育園は厚生労働省が管轄し児童福祉法に規定される「児童福祉施設」です。保育士は、児童福祉法に基づき都道府県で保育士登録を受け、初めて有効になる国家資格です。このように根拠となる法律や行政の管轄が違いますが、幼児の保育という面では似ています。

幼稚園の保育内容は、「健康」「表現」「言語」「環境」「人間関係」と幼稚園教育要領に示されてます。この起源は、最初に幼稚園を作ったドイツのフレーベルの構想の中にあったもので、彼が作った「キンダーガーデン」をお手本にしています。

幼稚園の目的は、幼児を保育し、適当な環境を与えてその心身の発達を助長すること(学校教育法)に対し、保育所の目的は日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育する(児童福祉法)ことです。幼稚園は教育・保育の内容の基準が幼稚園教育要領に定められていて、これらを学校教育法によって守らなければならないという義務があります。したがって小学校などと同様で幼稚園は教育機関という位置づけになっています。

保育園の教育・保育内容の基準は保育所保育指針によりますが、幼稚園のように法律ではなく、あくまでも指針です。また、3歳児以上の教育的な内容については、幼稚園教育要領に基づきます。内容は幼稚園と同じ5領域を根本にして、遊びを通して学ぶことで生きる力を育てる目標がありますが、教育機関よりも家庭生活の補完という位置づけです。

保育園は保護者が働いているなどの何らかの理由によって保育に欠ける子供を預り養育することが目的の児童福祉施設のため、保育時間が8時間と長いことや給食施設の完備、運動場の広さなど、家庭保育を補完する生活の場という位置づけされています。

認定子ども園

このように所管が違うだけで働きが似通ってきた幼稚園と保育園を一元化してしまおうという「幼保一元化」のニーズがあります。保育所は保護者の就労に関係なく利用できるようにという要望。幼稚園は保育時間を延長して就労している保護者も利用したいなど。が代表的な意見です。少子化と子育て支援の一環として、長時間の保育・保育内容の教育的充実・親の就労と関係なく利用できる施設ということで2007年4月より「認定子ども園」の実施が予定されています。

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